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【学生向け】入社5ヶ月目の新人SEが感じた新人研修~初PJまでの学び
もくじ
はじめに
こんにちは。デザイン&エンジニアリング部の夏目拓磨です!
入社してから5ヵ月が経とうとしていますが、振り返れば5ヵ月とは思えない程濃密な経験をしました。
そこで、新卒システムエンジニアとして「研修やプロジェクトで何を経験し、何を学んだのか、学んだことがプロジェクトでどう活きたか」について述べていきたいと思います。
この記事がシステムエンジニアとしてTISへの入社を視野に入れている学生やTISの研修が配属後にどう活きるのか不安な学生の一助となれば幸いです。
研修での学び
研修概要とスケジュール
自分が入社した2022年は、入社後以下のような新人研修を受講するところからスタートしました。
期間中は、コロナ禍ということもありすべてリモート形式で、4月に2回だけオフライン研修があったのみでした。
研修名 | 研修概要 | 研修内容 |
4月:外部研修 | ビジネスマナー研修 | ビジネス文書の書き方や名刺の受け取り方、議事録作成やグループワーク研修などを行いました。 |
5月:Java基礎研修 | 開発現場で用いられる用語、Java言語の文法等の学習 | 開発現場で用いられる用語、Java言語の文法等をインプットしました。 |
グループに分かれて知識の補填 | 不明点があればその箇所について話し合い、学習したことの認識の確認のためにグループ間で考えを共有し知識の補填を行いました。 | |
6-7月:プログラミング研修 | Webアプリケーションの作成 | 「ユーザ情報・ユーザ登録・ユーザ更新・ユーザ削除・ユーザ一覧」の5つの機能の開発(テスト、実装)をしました。 Javaやフレームワークのリファレンス(公式ドキュメント)や各種設計書をもとに開発を進めました。合間にグループ内で理解の共有や議論、質問等を行って理解度を高めました。 |
研修期間中の技術系研修で触れた言語はJavaで、複数の研修を通して設計書とリファレンスを参考にJavaのWebアプリケーションの実装を独力でできるようになりました。
学んだこと
こうした研修から以下のことを学びました。
- Java言語の知識・文法
クラスやメソッド等の知識、条件分岐やループ制御文等の文法を学んだことで、プログラミングに必要な論理的思考力を養うことができました。 - リファレンスからコードの実装
コードの実装は設計書とリファレンスを読み解くことで実現できることを学びました。 - 好奇心をもって手を動かすことの習慣化
好奇心から自分で試しながら学習を進めていくことで、実際に手を動かして学習する習慣が身に付きました。
感想
前半の2ヵ月は、プログラミング言語の知識が乏しかった自分にとって初めて聞く単語、概念が多く、ついていくのがやっとでした。
後半の2ヵ月弱ではより実践に近い環境・発展した内容のプログラミング研修を受講しました。
はじめは実現したいことのイメージと実際の動作が結びつかずエラーの対処に多くの時間を割いてしまいました。
しかし、グループ内で議論し知識を整理・共有することで徐々に理解できるようになり、最終的には実装したい機能を設計書とリファレンスを参考に自分の手だけで実装できました。
以上のことから、この2ヵ月のプログラミング研修は開発経験が無い自分にとってエンジニアとしての大きな自信にも繋がり、とても有意義な研修でした。
プロジェクトでの学び
プロジェクトの概要
- TypeScript
- React
- React Query
プロジェクトで学んだこと
プロジェクトでは研修で学んだことをさらに発展させて以下のようなことを学べました。
新しい言語の覚え方
TypeScriptは初めての言語でしたが、Javaと同じ静的型付け言語なので、以下のようなことが共通で使えたため習得には思ったほど時間はかかりませんでした。
- クラスやメソッドなど研修で学んだJavaと共通の知識
- 条件判定やループ制御文などの共通の文法
共通ではない方言のような違いを学んでいくことが2言語目のコツだと思いました。1つの言語の理解を深めることが2つ目以降のプログラミング言語の理解への近道であることを実感しました。
リファレンスの読み方のコツ
プロジェクトで初めて触れるReactのフックAPI リファレンスを読んでいました。
その際、研修で読んだリファレンスと同じコツで読み進めれると気づきました。
そのコツとは「使い方」、「定義」の順で読むことです。
「使い方」を読むとは最小限の動作するサンプルコードを読んで、プログラムがどう動くのかを把握しながらAPIの使われ方をみることです。
「定義」を読むとは扱いたいAPIの宣言、関数やメソッドの説明の記述を読むことです。
その結果、Reactフックを詰まることなく扱えました。
API使用時に工夫した考え方
プロジェクトでは自動生成されたAPIや外部のUIコンポーネントライブラリをラップしていました。
ただ、今の私ではAPIやコンポーネントの中身の書き方までは理解できませんでした。
そこで考え方を変えて、APIがどのように使われているのかを見て学ぶこと、そのコードを参考に手を動かすことに専念しました。
リファレンスの時と同様に、使い方を徹底して学習したことでAPIを用いた実装ができました。
しかし、この先保守性の高いコードをかく為に、APIの中身にも目を通し、いずれは中身までかけるエンジニアになれるよう業務に取り組んでいきたいと思います。
感想
以上の経験から、研修で1つの言語の理解を深めたことが複数あるプログラミング言語の理解への近道であることを実感しました。
最終的にはサンプルコードを参考に自分で実装できました。
これは当初の目標以上のことが達成でき、より強固な自信に繋がりました。
おわりに
以上、この5か月間で「研修やプロジェクトで何を経験し、何を学んだのか、学んだことがプロジェクトでどう活きたか」の紹介でした。
入社前は実践的なコードに触れる機会はあまり多くなかったのですが、研修を経てプロジェクトに配属された時には新しい言語や技術を習得する力が身についていました。
また研修やプロジェクト以外でも、TISには学びの場が豊富にあります。
例えば、配属された本部には様々な方とコミュニケーションを図れるツールが充実しています。
実際、そこでコードの書き方などの疑問を投げるとプロジェクト外の方から、求めていた答え以上のことが返ってきたことがありました。
さらに配属された本部は幅広い分野で最前線に立たれている方が多く、気兼ねなく質問ができ学べる場はエンジニアとしてより成長できる環境だと感じました。
今後も技術を磨くとともに、いずれは質問に答えられるようなエンジニアになりたいです。
最後になりましたが、本記事が来年以降に入社予定の学生さんにとって何か少しでも参考になれば幸いです。
ここまでご覧いただきありがとうございました。