西日本テクノロジー&イノベーション室の小酒です。

先日ロードバイクを購入しました。

諸経費込みで40万円を超える大きな買い物でしたが、一目ぼれしたロードバイクが手に入りご満悦です。 カーボンフレームは非常に軽く、少しの力でスピードが出るので恐る恐る漕いでいます。 在宅ワークで不足しがちの運動をサイクリングで少しでも解消したいです。

「アーキテクトとは」イベントの開催

さて、最近では「なりたい職業ランキング」にシステムエンジニア・プログラマが上位に上がるようです。 エンジニアの裾野が若い人たちに広がって喜ばしい限りですが、各現場においてはまだまだ上位スキルを持ったエンジニアの数は足りず、次のような要望をよく耳にします。

  • 今後若手にもアーキテクトを担ってほしい
  • 技術的な意識をもう一段上げて欲しい

一方で、技術がより多様化・高度化する中で、若手メンバーも次のような悩みを抱えているのではないかと推測しています。

  • アーキテクトってどんなことするのかイメージが湧かない
  • アーキテクトを目指すとして、どのような活動や勉強をすればいいか分からない

私自身、過去に初めてアーキテクトとして参画した案件では、アーキテクトの役割や活動内容が分からず右往左往したのを今も覚えています。 アーキテクト不足は多くのチームや組織の課題であり、多様な面で取り組みの必要性を感じております。

そこで、アーキテクトに興味を持ってもらうためのイベントを社内で企画・開催しました。 今まで現場でアーキテクトとして活躍してきた方たちによる発表形式のイベントです。 私自身も過去に次のような案件に携わった経験のあるアーキテクトであり、発表者の一人としてこれまでの経験や知見を元に発表しました。

  • 24/365高可用システムの大規模開発
  • Androidタブレットを用いた保全業務システムの開発
  • Spring BootとAngularを用いた基幹システムの大規模刷新

主に若手エンジニアに向けて、アーキテクトの具体的な仕事内容ややりがい、キャリアパスやマインドなどが伝わる発表を目標としました。今回、その発表資料を公開させて頂きます。

掲載元URL https://speakerdeck.com/kozake/akitekutotoha

以下、簡単に資料の中身を紹介させて頂きます。

アーキテクトの役割

アーキテクトとはなにか。そう問われてスムーズに説明するのは案外難しいです。ここでは、IPAのサイトを参考にシステムアーキテクトの対象者像や業務と役割について紹介しました。

ステークホルダー

情報システムに関わるステークホルダーは多岐に渡ります。そうした多くのステークホルダーに情報システム方式を説明するにはどうすればいいか。視点と品質特性に着目する手法を紹介させて頂きました。

アーキテクトの重要スキル

アーキテクトが備えるべき重要なスキルについて、自身の経験と照らし合わせても非常にしっくり来る10のスキルを紹介させて頂きました。

勉強方法

アーキテクトに必要なスキルは幅広いです。どのように優先立てて習得するかを考える一例として優先順位のつけ方と注意事項を紹介させて頂きました。

社内勉強会について

弊社ではTechBallと呼ばれる社内勉強会を不定期開催しております。 今回のイベントはその場を借りて開催しました。 技術がより多様化・高度化する中、このような社内コミュニティの存在は重要だと感じます。 今後もTechBallを通じて継続した活動が出来ればと考えています。

発表以外の活動

発表資料で述べたとおり、アーキテクトが関わるステークホルダーやミッションは多岐にわたります。

技術がより多様化・高度化する中、ベテランアーキテクトですら全てをカバーするのは難しいです。個人のスキルアップのみで賄えるものではありません。アーキテクトを育成するだけでなく、組織としてアーキテクトが関わるミッションを円滑に進めるための仕組みづくりに取り組む必要があります。

現在、私はモバイルアプリ開発をターゲットとして上記課題に取り組んでおります。

「モバイルアプリ開発をあたりまえに」を標語に掲げ、モバイルアプリ開発に携わるエンジニアのエクスペリエンス向上や生産性向上に取り組んでおります。その成果をこちらで公開しております。

https://fintan-contents.github.io/mobile-app-crib-notes/

特に学習用コンテンツは、React Native初学者へ向けた内容になっております。独学で進められるハンズオン形式のコンテンツとなっておりますので、モバイルアプリ開発へ興味のある方は是非ハンズオンにチャレンジしてみてください。

おわりに

私の好きな言葉に「何事も始めるのに遅すぎるということはない」という言葉があります。技術の進歩が著しい昨今、学ぶ機会や対象はまだまだあふれております。

JUST DO IT

かっこいいアーキテクトを目指してともに頑張りましょう。


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