TISでは、生成AIを活用した開発を推進しており、その一環としてGitHub Copilotの利用を進めています。
本記事は「実践で学ぶGitHub Copilot」と題し、開発現場でのGitHub Copilotの活用方法について、ユーザーインタビュー形式でお届けします。

GitHub Copilotについて

GitHub Copilotは、コーディングを迅速かつ効果的に行うためのAIコーディングアシスタントです。編集中のファイルやコードコメントから意図に合ったコードを提案します。関連ファイルの内容を解析し、最適なコードを提供することで、コードの記述速度を向上させ、コード品質も向上させます。

インタビュー

今回は、カードネットワーク基盤ソリューション部のインフラエンジニアである堀田さん、山浦さん、田淵さんに以下の観点でお話を伺いしました。

  • GitHub Copilotをどのように利用しているか
  • GitHub Copilotを使い始めたことによる変化
  • GitHub Copilotを活用するうえでの課題や工夫

インタビューは、生成AI活用促進チームの宮下と山田が進行します。

サマリ

  • GitHub Copilotの導入により、作業時間が最大で30%短縮
  • Pythonを使った業務効率化ツールの開発が容易になり、社内DXとエンジニアの成長が同時に進行
  • 具体的なユースケースを用いた導入会で利用者の理解を深め、効果的なツール活用を推進

インタビュースタート

GitHub Copilotの利用状況

山田:担当されている業務領域とGitHub Copilotの利用状況を教えてください。

堀田さん(以下、堀田):当部門の主な業務領域はインフラであり、運用および保守を担当しております。
私と山浦、田淵は同じチームに所属しています。
当チームでは、メイン業務とは別に、Pythonを用いた業務効率化ツールの開発も行っており、現在は部門全体で7名がGitHub Copilotを利用しています。

山田:業務効率化ツールの例として具体的なものを教えてください。

山浦さん(以下、山浦):現在開発している業務効率化ツールとして、既存アラートの切り分けやアラートメールの分割行うツールがあります。

項目 内容
主な担当業務 インフラ運用および保守
GitHub Copilotの主な利用用途 Pythonを用いた業務効率化ツールの開発
GitHub Copilotの利用開始時期 2023/6~
利用者数 部門全体で7名 (2024.5時点)
使用エディタ Visual Studio Code
作業時間の削減 GitHub Copilotを活用できる作業において約30%削減

GitHub Copilotを導入したことによる変化

山田:GitHub Copilotを導入したことによる変化を教えてください。

山浦:GitHub Copilotを導入することで、通常一日以上かかる作業が数時間で完了するようになりました。例として、「Outlookからスケジュール情報を取得し、整形する社内ツール」の開発が挙げられます。この開発においては、各機能の実装に必要なライブラリの選定やサンプルコードの調査が必要でしたが、これまでは調査プロセスだけで一日以上を要していました。しかし、GitHub Copilotの導入により、チャット形式で機能要望を入力するだけで、適切なコードの提案を受けることができるようになりました。

山田:なるほど。「コーディングのための調査」の時間短縮ができるんですね。

GitHub Copilot Chatにチャット形式で機能要望を入力。※画像はイメージです。

堀田:ほかにも、導入前には新しい機能の追加に三日程度を要していた作業が、導入後は作業時間が半日に短縮されることもあります。GitHub Copilotを利用することで、個々のタスクの作業時間だけでなく、スイッチングコストも削減され、結果として大幅な時間短縮効果が得られています。GitHub Copilotを活用できる作業において、週に約30%の時間短縮が可能になっています。

山田:作業時間の短縮以外での変化はありましたか?

田淵さん(以下、田淵):大きな変化として、普段プログラムを書かない人もPythonスクリプトの作成ができるようになったことが挙げられます。現在、私たちは業務効率化ツールの開発にPythonを多用していますが、主業務でPythonを頻繁に使うわけではありません。以前はPythonの習得が進まず、自動化やツール化を諦めざるを得ないことが多かったですが、GitHub Copilotの導入により、独学では困難だった技術的な障壁を越え、業務効率化のための内部DXが進展しています。これはGitHub Copilotがなければ実現しなかったであろう変化です。

堀田:Python未経験者でも業務効率化ツールの開発を始められるようになり、そのプロセスでPythonを学べるというのは大きな魅力です。

山田:社内DXとエンジニアの学習が同時に進む、理想的な状態ですね!

GitHub Copilotを利用した社内DXの取り組み

山田:他にGitHub Copilotを利用して作成したツールはありますか?

堀田:はい、社内DXの一環として議事録作成ツールを開発しました。従来、簡単な会議では議事録が取られないことが多く、情報追跡が難しい状況がありました。この問題を解決するため、音声データや文字起こしデータを入力として利用し、議事録を自動生成するツールを考案しました。これにより、議事録作成の工数を削減し、会議で決定された事項の追跡も容易になります。

GitHub Copilotを活用することで、ツールの開発がスムーズに進み、アイデアを具体的な形にする速度が大幅に向上しました。現在はこのツールをチーム内で利用し、精度向上のための改善を進めています。将来的には部内への展開も考えています。

※この議事録ツールを使用し、インタビュー記事を自動生成しました。入力にはこのインタビュー時に記録した音声データと文字起こしを使用しています。誤字脱字も存在しますが、一例としてご参照ください。
第一弾インタビュー自動生成

GitHub Copilotの活用における課題と工夫

山田:GitHub Copilotを活用するうえでの課題や工夫点はありますか?

山浦:実際に利用するまでにはハードルを感じることがあるため、まずは体験してもらうことが重要です。そのために、部内で導入勉強会を開催しています。

山田:勉強会で工夫されている点を教えてください。

堀田:主に2つの工夫をしています。一つ目は「明確な課題を設定する」ことです。具体的な問題や目標がなければ、利用者はGitHub Copilotをどのように活用すべきかわかりません。そのため、勉強会では具体的な困りごとを持ち込んでいただくことが多いですし、例となるユースケースも用意しています。二つ目は「具体的なユースケースとセットでGitHub Copilotの機能を理解する」ことです。多機能なため、初めて使うユーザーはどの機能を使うべきか迷うことがあります。ユースケースとセットで機能の説明を提供することで、利用者がツールの使用を自ら最適化できるようになると考えています。総じて、チームの課題とGitHub Copilotで可能な解決策を意識した導入が必要です。

これからGitHub Copilotを使う方へメッセージをお願いします!

堀田:GitHub Copilotは、課題を発見した際に即座に解決策を提供する手段となります。これにより、「課題があればすぐに解決できる」という新しいスタンスを取ることができるようになると思います。GitHub Copilotを活用した業務効率化ツールの開発や、社内DXへの挑戦を一緒に進めましょう!

インタビューを終えて

GitHub Copilotの利用が業務の効率化とエンジニアの育成につながっていました。課題とGitHub Copilotでできることをマッチングさせることにより、GitHub Copilotをうまく活用されていました。議事録ツールは業種・職種問わず利用できると思います。今後の展開が楽しみです。堀田さん、山浦さん、田淵さんありがとうございました。