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Sales Driveの安定リリースを支える自動テスト:MagicPodの活用状況
もくじ
テスト自動化ツールMagicPodの社内利用推進を担当しています。山口です。
本記事は「MagicPodの活用状況」と題して、MagicPodを利用している各チームの方へのインタビューを行いました。
MagicPodの利用推進 施策について
TISでは2023年からMagicPodの利用を開始し、全社のE2Eテスト自動化比率UPを目標に社内の利用推進を進めています。
MagicPodは、株式会社MagicPodが提供するAIテスト自動化プラットフォームです。
モバイルアプリテスト、ブラウザ(ウェブアプリ)テストの両方に対応したAIテスト自動化クラウドサービスです。豊富な機能と高いメンテナンス性でリリースサイクルの高速化を支援します。
インタビュー
インタビュー第1回となる今回は、Sales Driveチームのエンジニア岡﨑さんにお話を伺いました。
具体的な活用事例や工夫ポイントなど、いろいろとお伺いしました。
サマリ
- MagicPodは直感的にテストケース作成でき、毎日テスト実行がすぐに実現できる
- 環境毎に自動テストを行っているため環境依存の不具合の発見につながっている
- 短いリリースサイクルを保つためには、自動テスト環境の整備は必須
MagicPod導入の経緯
山口:Sales DriveチームがMagicPodの利用を開始したのはいつ頃ですか?
岡﨑さん(以下、岡﨑):2023年6月に本格導入を開始しました。その年の4月ごろにプロダクトオーナーから「フロントエンドのテスト自動化の準備を進めてほしい」と言われ、実現方法を検討していたところ、MagicPodを紹介されチームでデモ説明を受けました。デモ操作を見て「テストの作成の短縮」につながるだろうなというイメージを持つことができました。
実際にMagicPodを触り始めてすぐに直感的にテストを作成できたので、スタートで困ることはなかったです。Sales Driveではログイン画面のテストでMFA認証を突破する必要があるのですが、MagicPodのヘルプページを見ながらすぐに作成できました。
山口:MagicPodのヘルプページが充実していてスタートガイドもわかりやすくまとまっていますよね。困ったときのサポートが早いのも嬉しいところです。岡﨑さんはMagicPodを使いこなすまでがとても速かったと思います!
MagicPodの導入がスムーズにいった秘訣
山口:Sales DriveチームはMagicPodの導入からチームへの浸透がとてもスムーズでしたよね。なにか秘訣はあったのでしょうか?
岡﨑:導入時は私1人をMagicPod導入担当とおいて、その後にMagicPodの使用方法やテスト作成方法をチームメンバーに説明を行っていきました。秘訣とまではいかないですが、一気にテストケースを増やさず徐々に自動化の範囲を広げるようにという方針で進めています。自動テストケース作成やデータ管理に時間がかかりすぎるものは、無理に自動化の対象とせずに手動テストで担保するようにしています。自動テストの量を増やすことではなく、素早く変更に対応できるチーム体制を作ることを重要視しています。
山口:短いリリースサイクルを保つためには、自動テストの環境は必須ですね。Sales Driveチームは導入時からテスト自動化のねらいが明確でしたね。
岡﨑:はい。MagicPodの導入のねらいもそこにありました。リリース頻度はチームの目標を定めていて、2週間のリリーストレインを安定してまわすことを目指しています。
自動テストの稼働状況
山口:現在の自動テストの稼働状況をお聞きできますか?
岡﨑:大きくは3つのテストをまわしています。環境毎に自動テストを行うことで環境依存の不具合の発見につながっています。毎日本番環境のサービスの正常性監視を行っていることが安心感にもつながっています。
| トリガー | 主なテスト観点 | 実行数 | 実行並列数 | |
| prod環境 | 平日朝8時(スケジュール実行) | サービスの正常性確認 | 1回/日 | クラウド実行:1台 |
| demo環境 | 平日朝8時(スケジュール実行) | サービスの正常性確認 | 1回/日 | クラウド実行:1台 |
| dev環境 | dev環境マージ都度 | 変更に対する無影響確認(リグレッションテスト) | 2~10回/日 | クラウド実行:1台 |
ツール利用の工夫点について
山口:ツールの利用について、チーム内での工夫点はありますか?
岡﨑:導入を進めていく中で、チーム内ルールをふたつ決めていきました。
ひとつは、開発プロセス上のどのタイミングでMagicPodのケースを作成していくかです。
dev環境E2Eテストは、随時テストケースの追加を行っています。
私たちのチームではマージリクエストを作成する際に、MagicPodのケース観点もセットで書いておきます。
そしてコードマージした後に、同じ担当がMagicPodのケースをセットで作成する運用としました。
もうひとつは、テストケースを作る際のルール整備です。「こういうケースを作るときには、共有ステップを使用しましょうね」というものです。私たちのチームでは、画面遷移処理、ログイン、ログアウト処理などを共有ステップ化しています。
山口:MagicPodを導入することで、品質保証のプロセスにどのような変化がありましたか?
岡﨑:チームの分担としてシステムの運用担当を1週間ごとの持ち回り制にしています。MagicPodのテスト結果を朝イチで確認して、テスト失敗があれば対処しています。
本番環境でも毎日テストを実行していて、安定稼働をしていることの確認がチームの安心感につながっています。
また、開発環境でもマージのたびに自動テストを実行するようにしています。直近の変更が他の機能に影響していないことを確認でき、影響がある際にはすぐに気づくことができて対処スピードが上がっています。
これからMagicPodを使う方へメッセージ
岡﨑:自動化ツールを使ったのは初めてでしたが、MagicPodは操作がシンプルでわかりやすく、ほぼマウス操作だけで作れます。プログラム経験のない方でもすぐ自動化の作成ができます。ぜひトライアルから触ってみてください!
私たちのチームもまだE2EテストでのMagicPodの利用は始めたばかりです。これからも、手動テスト箇所の自動テストへの置き換えを進めていきたいと思います!
さいごに
「MagicPodの活用状況」と題して、具体的な活用事例や工夫ポイントなどをお聞きしました。
高速で安定したリリースを行なっていくために、自動テスト環境を整えていくのはアジャイル開発の重要ファクターです。
開発チームを支えるテスト自動化ツール、MagicPodの社内利用推進を今後も進めてまいります。
