今回は QuantAttack 攻略まとめ記事です。上手くなるためにはいろいろな消しパターンを暗記する必要がありますが、パターンごとの考えかたやコツを書いているので分からない方はぜひ参考にしてみてください。

この記事は QuantAttack の開発を担当した高宮が書きました。QuantAttack って何? という人はこちらで無料で遊べます。

基本テクニック

2個、3個のパターンを覚える

基本は同色 2 個のペアをいかに速く作れるかです。以下のように同じ色のブロックを 2 個くっつけると、ブロックが消えるまたは別のブロックに変化します。最初は最低限これらを頭に入れ、2 個ペアをとにかく速く作ることだけに集中すれば、そこそこのスコアが稼げます。

より高スコアをめざすには 3 個パターンも覚えましょう。2 個パターンは作れないけど 3 個パターンなら作れるという局面はけっこうあります。また 3 個パターンは 2 個パターンよりも効率的にブロックを消せるので (3 個同時消しなど)、後半スピードが上がれば上がるほど必要なテクニックです。

余談ですが、これらのパターンは実際の量子コンピュータプログラミングでも頻出なので、覚えておいて損はありません。また実は 4 個のパターンもありますが、狙って出すのは困難なので「たまに消えればラッキー」くらいの気持ちで良いです。

TとSは早めに消す

T や S ブロックは消すのにたくさんのブロックが必要なため、消す優先度が高くなります。最初の 2 個パターンをよく見れば分かるように、T ブロックは直接消すことができず、T → S → Z のように変化させていってようやく消せます。なので T と S を見かけたら最優先で消しましょう。

T や S を効率的に減らすには 3 個パターンが効果的です。たとえば SZS のパターンでは S  2 個と Z を一度に消せます。TST のパターンでも T 2 個と S を Z 1 個に減らせます。いろんなパターンを駆使していつでも柔軟に消せるようにしておきましょう。

CNOTも早めに消す

T や S よりも優先して消すべきなのが、チュートリアルにも登場する CNOT です。CNOT はもうひとつの CNOT とペアにしないと消えないため、消しにくく画面内に残りがちです。コツとしては CNOT が出てきたらすぐに長さを最短まで縮め、消せるようになるまではほかのブロックのじゃまにならないようしておくことです。

ブロックを平らにする

連鎖数をかせぐには、ブロックをなるべく平らにキープすることが重要です。これは、連鎖は主にお邪魔ブロックを消すことによって起こせるからです。お邪魔ブロックが落ちてきたときに確実にマッチさせるには、お邪魔ブロックが着地したときに触れるブロックの数を多くする、つまりブロックをなるべく平らにしておくことです。

困ったらランダム消し

後半のスピードアップでつらくなってきたときの最後の手段として、ブロックをランダムに入れ替える「ランダム消し」も有効です。ブロックはでたらめに入れ替えても偶然マッチして消える可能性が高いため、時間がないときはランダム消しで生き延びましょう。

やや難しいテクニック

CNOTで消す

画面上の CNOT がすぐに消せない場合には、CNOT で他のブロックを消しながらしのぐ必要もあります。とくにCNOTのすぐ上にお邪魔ブロックが乗っかっているようなむずかしい局面では、CNOTをはさんだパターンでなんとかブロックを削っていく必要があります。

(ちなみにこれらのパターンも実際の量子コンピュータで頻出するので、気が向いたら覚えておいて損はありません)

SWAPで時間を止める

SWAP を含むパターンでブロックを消すと一定時間無敵となります。SWAP パターンを作るには、これまで紹介した 2 個パターン、3 個パターン etc の間に SWAP をはさむだけです (SWAP を経由してマッチする、と考えると分かりやすい)。このように SWAP をはさんでブロックを消すと時間が停止し、無敵(ゲームオーバー判定とブロックのせり上がりがストップ)になります。SWAPには無敵効果のほかに、ふつうに消すよりも得点が高くなる効果もありお得です。

まとめ

パターンがたくさん出てきて大変ですが、まずは 2 個パターンから始め徐々に覚えていくといいでしょう。またそれぞれのパターンは単純に覚えるだけでなく、ブロックそれぞれの量子ゲートとしての仕組みを理解できればわりと簡単に導くこともできます (公式は暗記するのではなく導けるようにしておこう、と言うのと同じです)。我々が公開している量子回路シミュレータ Qni などを使って量子ゲートの性質を実験してみるのもよいでしょう。量子コンピュータの仕組みを一から勉強したいという方にはQniチュートリアルもあります!