3.4. 体制

このトピックでは、テスト実施に関与するステークホルダーと、各ステークホルダーの責務、指示系統、トレーニングについて検討します。 基本的な考え方については『全体テスト計画ガイド』の『4.6.体制』をご参照下さい。

ここでは性能テストの体制を考える上で重要となる観点について解説します。

性能テスト計画で検討する他のトピックとの関係

このトピックと関係がある主要なトピックは、以下の通りです。

検討方法

性能テストの実施では、以下のメンバーが体制に含まれている必要があります。

    • アプリケーションの開発チームメンバー
    • システムのインフラ開発メンバー

理由は以下の通りです。

 

アプリケーションの開発チームメンバー

性能テストでは多くの作業において、業務要件の知識が必要となります。そのため、アプリケーションの開発チームメンバーを性能テストの体制に含める必要があります。具体的には以下の作業で業務要件の知識が求められることになります。

    • テストシナリオ作成

実際のユーザの動きを意識したシナリオとするためには業務要件の知識は不可欠です。

    • テストデータ作成

業務要件の知識が無ければ、テーブル間のリレーションシップを意識しつつ、本番データと類似した内容のデータを大量に作成することは難しいです。

    • 負荷ツールの準備

検討した方針に従って負荷ツールでテストシナリオを作成する際も、入力項目の仕様等、業務要件の知識が要求されます。

 

システムのインフラ構築メンバー

性能テストの検証対象はアプリケーションプログラムだけではなく、システム全体となります。そのため、性能テストでは開発しているシステムのインフラに関する知識も必要となります。それに加え、『3.3. テスト環境』にて検討した要件を満たすテスト環境の設計・構築が必要となるので、インフラ開発チームメンバーを性能テストの体制に含める必要があります。具体的には以下の作業でインフラの知識が求められることになります。

    • 性能テストで使用する環境の設計・構築

テスト環境の構築となるため、インフラ開発チームメンバーは体制上必須となります。

    • 負荷ツールの準備

負荷ツールの実施方法によっては、サーバへの負荷ツールのインストール等、環境構築作業の中に負荷ツールの準備も含まれることになります。

また、性能テストで発生する不具合の多くは、アプリケーションとインフラの双方がボトルネックとなり得ます。そのため、アプリケーションプログラムとインフラの双方の観点による解析・解消をすることになるため、不具合解析・解消時にもアプリケーション開発メンバーとインフラ開発メンバーの協力が必要となります。