3.3. テスト環境

このトピックでは、『3.1. 性能テスト方針』や、『3.2. 性能テストの実施方針』にて検討した内容を踏まえ、性能テストに必要なテスト環境の要件を検討します。 基本的な考え方については『全体テスト計画ガイド』の『4.5.テスト環境』をご参照下さい。

ここでは性能テストに必要な環境に求められる要件について解説します。

性能テスト計画で検討する他のトピックとの関係

このトピックと関係がある主要なトピックは、以下の通りです。

検討方法

まず、大前提として、性能テストでは本番同等のテスト環境を用意する必要があります。本番と同等の環境で検証しなければ、本番運用時に性能要件を満たすことを確認出来ないためです。具体的には以下の要件を満たしている必要があります。

    • 本番と同等のシステム構成であること。
    • 本番と同等のサーバリソースであること。
    • 本番と同等のデータ量を投入できること。
    • 本番と同等の通信帯域であること。

スケーラビリティとして将来的にリソースを増強する要件となっている場合には、増強後と同等な環境でもテストをする必要があります。増強前と増強後、両方のテストが出来るようにテスト環境の調整をして下さい。

また、性能テスト実施時の評価に必要な情報が収集可能であることも要件の一つです。具体的には以下のような要件を満たしている必要があります。

    • サーバリソースを収集するためのパッケージやツールがインストールされていること。

負荷ツールを実行できる環境であるかどうかについても注意が必要です。負荷ツールの実施時にはクライアント端末が高負荷となる他、通信帯域を圧迫するため、以下の要件を満たしている必要があります。

    • 負荷ツールの実行端末が十分な負荷をかけられるリソースを持っていること。
    • 負荷ツールで発生する通信量に耐え得る通信帯域であること。

上記を満たす方法として、以下が例としてあげられます。

    • 負荷ツールが実行できるだけのリソースを持った端末を用意する。
    • 負荷ツールで発生する通信量に耐えうるだけの通信帯域を確保する。

ツール実施用の専用端末を用意する場合は、テスト環境の外に配置するのか、テスト環境内の同一ネットワーク上に配置するのかについても明確にするようにして下さい。

 

プロジェクトの特性を考慮し、上述の要件を満たすように性能テストで使用する環境を設計します。

また、連携する外部システムを性能テスト実施範囲に含める場合は、外部システムのテスト環境にも同様の要件が求められます。自システムのテスト環境だけでなく、外部システムのテスト環境についても要件を検討するようにして下さい。