1. 本書について

本書(性能テスト計画ガイド)は、性能テスト作業全体の計画を検討するためのガイドです。全体テスト計画では取り扱われない、性能テスト計画固有のトピックを中心に解説を行うとともに、性能テストの実施におけるポイントについても触れていきます。
本書で取り扱う「性能テスト計画」とは以下の作業を指します。
    • プロジェクトにおける性能テストの方針を決定する。
    • 性能テストを行うための環境の要件を決定する。

1.1. 目的

本書の目的は以下の通りです。
    • 性能テストを計画・実施する意義が理解されること。
    • 性能テスト計画で検討するべき事項、及び性能テストで実施する作業内容を定義するとともに、それらについて考慮すべきポイントを解説することで、性能テスト計画の属人化を回避すること。

1.2. コンセプト

本書のコンセプトは以下の通りです。
    • プロジェクト固有の事情に依存せず、横断的に利用できること。  
    • テストの中でも性能テスト計画固有のトピックを中心に解説すること。

1.3. 対象

1.3.1. 想定読者

主要なターゲットとして、下記を想定しています。
        • 性能テスト計画の策定、またはレビューを担当する人。
        • 性能テストで実施する作業を担当する人。
ただし、テストケース作成やテスト実行の経験(性能テスト以外でも可)があることや、アプリケーションプログラムの実装、及びサーバ作業の経験があることを前提としています。

1.3.2. 対象とするプロジェクト

本書はウォーターフォールによる大規模Webアプリケーションの新規開発プロジェクトを前提としています。

1.3.3. 取り扱わない内容

本書では下記についてはスコープ外として取り扱わないものとします。
        • プロジェクト計画書」に詳細が記載される傾向にあるトピックの詳細。 例えば、進捗管理、品質管理などの管理方針は「プロジェクト計画書」に記載されることが多いため、本書では詳細な説明は行わない。
        • 見積りや品質の指標についてはプロジェクト毎に過去実績値などを参考に検討するものとし、本書には記載しない。
        • 全体テスト計画ガイド』に記載のある内容については冗長となるため、本書には記載しない。

1.4. 活用シーン

本書は以下のようなシーンで活用できます。
    • 全体テスト計画で検討した性能テスト方針が問題ないか、実施可能かどうか評価するとき。
    • 実施可能な性能テスト計画を考えるために必要な検討事項や、あらかじめ収集が必要な情報を確認するとき。
    • 性能テスト計画書の構成や内容を決定するとき。
    • 性能テスト計画書の作成後、セルフチェックやレビューにて、記載内容の過不足を確認するとき。
    • 性能テストに関わったことのない⼈が内容について学習するとき。