テクノロジー&エンジニアリングセンターの世古です。

先日、会津大生向けに実施したハッカソンの打ち上げを主催者メンバーのみで行ないました。
打ち上げの場所はハッカソンを一緒に開催してくれた会津大学の方がオーナーをしている隠れ家ゲストハウスです。
アクセスには建物の隙間にある細い道を通る必要があり、まさに隠れ家です。古民家を改装した内装は古風さが素敵でした。
会津にいらした方は、是非訪れてみてください。

さて本題です。
2021年2月、会津大生向けにハッカソンを行いましたのでその内容をお伝えします。
ハッカソンの開催経緯については会津大生向けにSPA(React)とAPI(Nablarch)のハンズオンを開催しました!をご覧ください。

どんなお題で開催したの?

ハンズオンとハッカソンは、「勉強会をやったら終わりではなく次に続くようにしたい(点でなく線にしたい)」という思いで企画しました。
勉強会の締めくくりとして実施するハッカソンも、「ハッカソンが終わった後も、開発を続けていけるようなお題にしたい」という思いがありました。

そこで、次の2点をお題の選定の条件としました。

  • 学生が興味を持って取り組めそうな身近でリアルなお題であること
  • 作ったアプリを実際に使ってもらうことができること

たまたま市役所の地域づくり課の方が地域課題に取り組んでいることを知ったので、ハッカソンへの協力を依頼したところ快諾頂きました。

市役所の方に協力頂き、ハッカソンのお題は「(中⼭間地域の)”地域課題解決に役⽴つ“アプリ開発」にしました。


掲載元URL https://speakerdeck.com/aizurage/15kai-cui-hatukasonoti

このスライドを使ってハッカソンの参加者に地域課題について事前に理解を深めてもらいました。このスライドは地域に住んでいる方が自分達の課題についてワークショップを開催した結果がまとめられています。地域の課題や地域に欲しい機能等、地域住民のリアルな思いがスライドに記載されています。地域課題に関心のある方は是非ご覧になってください。

ハッカソンの内容は?

ハッカソンは2/15~2/16の2日間で実施しました。ハッカソン当日までにアプリのアイデアを出せるように、ハッカソンの2週間前にお題の説明とチーム発表を実施しました。 各チームともアイデア検討に向けてあまり動きが無かったので、ハッカソンやアイデアソンの開催経験のある会津大学の方と市役所の方が、自己紹介を促す、アイデアを記載するフォーマットを提供するといったサポートを実施してくれたおかげで、各チームとも当日までにアイデアを固めてくることが出来ました。

ハッカソンの2日間は、途中で発表する機会を設けて参加者全員でアイデアやアプリのブラッシュアップを行なえるようにしました。 1日目の最初にアイデア発表、最後に中間発表、2日目は最後に最終発表としました。

ハッカソンの内容説明で使用したスライドです。


掲載元URL https://speakerdeck.com/aizurage/15kai-cui-hatukasonshuo-ming

ハッカソン当日はどんな感じ?

当日は、参加者の方は熱心にアイデアのブラッシュアップと開発を行なっていました。

静かに作業してるタイミングで何回か私の方から「順調ですか?」と話し掛けたのですが、特に質問が無い場面では「今○○に取り組んでいます」とだけ話して直ぐ作業作業に戻ることからも、熱心に取り組んでいことを伺い知ることが出来ました。

開催終了後にヒアリングしたところ参加者から以下の言葉を頂けたので、自分達のアイデアを元にアプリ開発する際今後役立てられる経験をして頂けたのではないかと思います。

  • 一から自分たちで課題の解決方法を考えて、その解決方法を実装する経験をでき、楽しかった
  • アプリ開発の雰囲気を知ることが出来た。
    実装する際に、一見難しそうなことがライブラリを使ったら簡単にできたり、特に難しくなさそうな部分の実装が難しいといった経験をできた。
    また、チーム開発を行なったことにより、自分だけではでてこないようなアイデアに触れることが出来た

ハッカソンの最後には各チームの発表と講評がありました。
発表資料はこちらです。

講評では以下のように好意的な意見が出ていました。

  • 「佐々木君とその仲間たち」の直売所の場所が近くに住んでいる人しか分からなくて勿体ないという部分を解決しようというアプローチが良い。「安全ひろめるBoys」の危険な場所が分かるのというのも良い。会津地方の住民として、どちらのアプリも完成したら使ってみたい
  • 全ての機能は実装できなかったにしろ、デモできるレベルまでチームメンバーが協力してアプリを作れたのは凄いこと。今後もハッカソンといった活動に協力していきたい。

そしてthe OOTOMATICSへ

地域課題に詳しい市役所の方を含めた主催者側からみても、ハッカソンで開発したアプリは実際に地域の人に役立つ可能性が十分にあったため、 このまま終わらせるのは惜しい、有志で開発を続けてはどうか、という話になりました。

有志を募ったところ、ハッカソン参加者から4名、ハッカソンには参加していないけど関心がある方1名、計5名の学生に開発を続けてもらえるもらえることになりました。

チーム名は見出しに記載した「the OOTOMATICS」です。
ハッカソンのお題で取り上げた「大戸町」と「バンドのthe AUTOMATICS」を掛けています。

活動には、TISのシステム開発のノウハウが集約されているFintanを活用していく予定です。


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