プログラマー向け成果物セルフチェックリスト(以下、本チェックリスト)は、Javaを使ったシステム開発において、コーディング規約違反などの単純なコーディングミスをしていないかを開発者自身が確認するためのチェックリストです。なお、公開している本ドキュメントはサンプルとしてNablarchをフレームワークに採用した場合の記載としています。
大規模なシステム開発では、様々なスキルや経験を持った多くの開発者が参画するため、開発者が有するスキルや経験の差による品質のばらつきが多くなる傾向があります。 スキルや経験が不十分な開発者の成果物は、レビュー時に本質的でないレビュー指摘が増えることでレビューアの負荷が増大し、本質的なレビュー指摘に注力できないことで品質低下につながるリスクがあります。
そこで、本チェックリストは、開発者自身で事前にチェック・修正することで、レビュー前の品質向上およびレビューアの負荷軽減により、品質低下を防止する役目を担います。
なお、Nablarchの使用を前提にしていますが、Nablarchに依存するチェック項目は約3割です。残りの7割はJava、SQL、テスト、UIについて注意すべきポイントをチェック項目としています。Nablarch以外のフレームワークを使用する場合は、PJの状況に合わせてカスタマイズすることで適用可能なものになっています。
<カスタマイズ例>
開発者のスキルや経験と開発プロセスを考慮した上で、本チェックリストの運用方法を定義し、PJ内で共有した上で運用してください。チェックリストの運用方法を検討する際に、過剰なチェックを開発者に課すことで、チェック行為そのものが形骸化しないように注意してください。
<チェックリストの運用例>
本チェックリストにてチェックすることを、PG・UT作業の完了条件チェックリストのチェック項目とすることで、PG・UT作業に漏れが無いようにしています。
各種コーディング規約
Javaコーディング規約などの各種コーディング規約から、特に注意する必要がある項目を本チェックリストに項目を定義することで、効率良く開発を進められるようにしています。
こちらから参照、ダウンロードしてください。
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